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《第73回秋季関東高校野球茨城県大会》決勝 鹿島学園・船田、殊勲の二塁打 延長十一回サヨナラ

鹿島学園─常総学院 延長11回裏鹿島学園2死一塁、船田が左中間にサヨナラ打を放つ
鹿島学園─常総学院 延長11回裏鹿島学園2死一塁、船田が左中間にサヨナラ打を放つ
鹿島学園─常総学院 延長11回裏2死一塁、船田の左中間への二塁打で、一走・羽鳥がヘッドスライディングで生還し、サヨナラ勝ち=ひたちなか市民
鹿島学園─常総学院 延長11回裏2死一塁、船田の左中間への二塁打で、一走・羽鳥がヘッドスライディングで生還し、サヨナラ勝ち=ひたちなか市民


◇第73回秋季関東高校野球茨城県大会決勝(鹿島学園4-3常総学院、4日・ひたちなか市民球場)

鹿島学園の背番号「20」船田琉斗(1年)が、チームの歴史を塗り替えた。初優勝を決めるサヨナラ二塁打を放ち、「打ち取られたと思ったので驚いた。率直にうれしい」とはにかんだ。

延長十一回2死から1番の羽鳥颯(同)が右前安打で出塁。船田にこの日6回目の打席が回ってきた。「きょうは次を打っている高久(塁・1年)の調子が良かった。何とか後ろにつなごうという思いだった」とチェンジアップに食らいついた。打球は左中間方向に高く上がった。「とにかく落ちてくれ」という願いが通じた。この当たりに、スタートを切っていた一走の羽鳥が一気に生還した。

船田にとって、今大会は高校初の公式戦だ。下妻二との1回戦では、代打で初出場を果たし、起用に応え逆転となる適時打。さらにその日は八回にも追加点をたたき出し、鮮烈なデビューを飾った。

すると、2回戦からは先発の座をつかみ取り、毎試合安打を放ってきた。「高校野球は中学までの野球とはレベルが全然違う。ここまでいっぱい経験を積めた」と成長を実感しているようだ。

次の舞台は、センバツ大会出場が懸かる関東大会。チームにとっても初舞台になる。165センチ、63キロと小柄な船田は「一つずつ勝っていく結果が甲子園につながると思う。一球一球を丁寧にやっていきたい」と謙虚に答えた。大洋中出身。

■鹿島学園・鈴木博識監督(70) 欲出さず勝つ
どちらに転ぶか分からない試合だった。選手たちには自分で狙いを絞り、後は勇気を持って振るようにと伝えた。出来過ぎなくらいの結果。関東でも欲を出さず一つずつ勝つ。



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