筑西市長選で3選を果たした須藤茂さん 苦学が生んだ説得力

「多くの皆さまにご協力いただいて取れた票で本当にありがたく思う。しかしながら結果を非常に厳しく受け止めている」
茨城県筑西市長選3期目の当選を、次点に対し約8500票差をつけて決めた須藤茂氏。だが自戒を忘れない。「2期8年の施策を、もう少し評価していただければありがたかった。その反省点も踏まえて再度4年間、もっとご支持を頂けるよう頑張りたい」とあらためて決意を語った。
市政で最初に着手すべき課題は、やはり新型コロナウイルス対策だ。「ワクチンが入ってきた時、すぐ対応できる組織づくりをしっかりやっていきたい」と強調した。さらに「赤ちゃんから高齢者まで住みやすい市をつくるために、もう少し何が必要か職員、議員と相談してやっていきたい」と人口減少対策にまい進する。市の財政状況に自信を示しつつ「近年は災害も多い。その点を考えて、蓄えるところは蓄えていきたい」と語る。
大学生活の4年間、新聞奨学制度を活用し、学費と生活費を全て自ら賄った。そうした苦労が、語る言葉に説得力とユーモアを生み出している。
「私は4年間、午前2時半に起きて、新聞配達をやった。あの時、体を鍛えました。大丈夫です。体力は心配ありません」と、力強い笑みを見せた。
今回の選挙戦で一番感謝したい人は「奥さん(一子(かずこ)さん)」。子ども3人は自立し、妻と2人暮らし。筑西市女方。69歳。