常陸太田市長選で初当選した宮田達夫さん 先頭に立ち全力疾走

スローガンの「魅力全開」に「市民がアイデンティティーを持てるまちにしたい」という思いを込める宮田達夫(みやたたつお)さん。そのため「常に先頭に立って全力疾走する」と詰め掛けた支援者に誓った。
「想定していなかった行政のトップ」に無投票当選で就くことが決まった9日夕、「当選はチーム全員で勝ち取ったもの」と感謝し、妻へのねぎらいの言葉で声を詰まらせた。
茨城県職員時代は県国際交流協会や県上海事務所の設立などを担った。副市長としては、完成に導くとした3事業について大久保太一市長とともにエンジンをかけたことを「自分史の中でも大きな出来事」に挙げる。公共交通の見直しや公共施設の再配置、道の駅やチーズ工房のオープンなどにも貢献した。
各種の審議会の充実や、市民との意見交換の場をできるだけつくり、市民の声を吸い上げていきたいと意気込む。行動理念に「市民の声に耳を傾け、市民の目線で捉え、市民と共に行動し、持続可能な魅力あふれる常陸太田の創造」を掲げる。
仕事のオンとオフをきっちり切り替える。「座右の銘というほどではないが」と前置きし、「仕事は熱く、趣味は夢中で、家庭を大切に」を強調。趣味はバラが中心のガーデニングに海釣り。「酒を飲みながら三味線を弾くのがやめられない」と話す。アイビーのファッションも目を引く。子供は独立し、妻と2人暮らし。馬場町。67歳。