次の記事:常磐道で速度違反、身代わり出頭させる レーサーら逮捕

【礎の上に築く 茨城・小美玉市長選挙を前に】 (上) 《連載:礎の上に築く 茨城・小美玉市長選挙を前に》(上) 土地利用 どう活用、未来図複数

昨年6月に全線開通した茨城空港アクセス道路。沿線は優良農地も多い=小美玉市内
昨年6月に全線開通した茨城空港アクセス道路。沿線は優良農地も多い=小美玉市内


■空港アクセス道路沿線
茨城県小美玉市長選が17日告示、24日投開票で行われる。市長選を前に、同市が抱える課題を追った。

常磐自動車道の石岡小美玉スマートインターチェンジ(IC)から茨城空港まで、約12・6キロの区間を結ぶ「茨城空港アクセス道路」が昨年6月に全線開通した。途中に信号がほとんどない2車線道路(一部は4車線)で、端から端まで車で約15分で到着できる。

空港に近い小美玉市山野の沿道に住宅がある80代男性は「便利になった。車の数は増えているようだ」と歓迎する。建設前に地権者説明会があった頃を思い出し、「この道路に関しては反対は少なかったようだ」と振り返る。

道路整備の目的は、空港へのアクセス向上が第一だが、周辺地域の振興や災害時の物流機能の強化も挙げられていた。沿道の土地利用をどう図るかが、市政のテーマとなるのは確実だ。

▼規制の壁
ただ、そこには規制の壁がある。市農政課は、空港に近いアクセス道路周辺の地図を示して「農地転用が原則できない第1種農地が多い」と指摘する。ICから空港へ車を走らせると、沿道はよく整地された畑地が多く、時折、雑木林やスギ林が現れる。4月に開校した小川北義務教育学校の近辺など建物が立つ地区もあるが、おおむね緑豊かな田園風景といっていい。

市は、3月末に部分改定した都市計画マスタープランで、アクセス道路沿線を、田園居住と沿線型業務地の形成を図る「緑住環境形成地区」と位置付けた。

▼3地域に集中投資
小川町、美野里町、玉里村の3町村が合併して2006年4月に誕生した小美玉市は、この16年間、島田穣一市長の体制の下で、旧町村域の「均衡ある発展」を目指してきた。百里基地や茨城空港がある「空の交流エリア」、JR羽鳥駅周辺の「陸の交流エリア」、霞ケ浦が近い「水の交流エリア」の3地域に集中的に投資を図っている。

現在の総合計画で、空港アクセス道路沿線は「空港アクセス沿道エリア」として、「経済・産業活動の活性化を目指す」とされている。農地法の規制を踏まえた振興を図るのか、雇用や税収の受け皿となる企業誘致の環境を整えるのか、商業施設を奨励するのか。幾つも未来図が描けそうだ。

市の幹部は「今のところ、農地法の規制を踏まえた上で、具体的な進出希望の相談があれば、その都度、個別に対応していく。それ以上は新市長の下で、改めて検討されていくのではないか」と話す。

茨城の求人情報

内装アシスタント/建設・土木業界の空間・ディスプレイ・店舗デザイナー 【株式会社コプロコンストラクション】
 エリア:茨城県
雇用形態:正社員
  給与:月給29万1,550円

【仕事内容】<仕事内容> < 業界最先端のシステムでイチから学べる(リモート受講可) >大型商業施設をはじめ、様々な建設プロジェクトの内外装の設計打合せ・施工管理。 <例> 大型商業施設 アウトレットモール テーマパークなど 内外装やディスプレイなどの設計打合せ・施工管理を担当。 また、現場管理&進捗確認や事務業務、実際のプロジェクト現場での 打ち合わせ&写真撮影などを行うこともあります。 慣れ...

スポンサー:求人ボックス

全国・世界のニュース