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東日本大震災13年 遺族「海、憎らしい」 北茨城で津波犠牲 兄の墓参り #知り続ける

東日本大震災の津波で亡くなった平塚幸男さんの墓参りをする姉の久江さん(手前)と弟の信次さん(左から2人目)ら遺族=11日午前10時27分、北茨城市磯原町磯原
東日本大震災の津波で亡くなった平塚幸男さんの墓参りをする姉の久江さん(手前)と弟の信次さん(左から2人目)ら遺族=11日午前10時27分、北茨城市磯原町磯原


東日本大震災の津波で兄幸男さん=当時(80)=を亡くした北茨城市磯原町豊田の平塚信次さん(85)ら遺族が11日午前、幸男さんが眠る市内の墓を訪れて冥福を祈った。

震災で同市は、最大で高さ6・7メートルの津波が押し寄せた。津波にさらわれた幸男さんは大量の海水を飲み、搬送先の病院で息を引き取った。信次さんらきょうだいは毎年、幸男さんの命日に墓参りし、花と線香を手向けている。

幸男さんの姉、久江さん(96)は、幸男さんについて「本当にいい子だった。みんなに来てもらって喜んでいると思う」と涙ぐみ、「海の水を見ると憎らしくなる」と話した。

信次さんは「誰からも好かれる、気持ちの穏やかな人だった。安らかに眠ってほしい」と願い、「津波が来たら高台に逃げること。同じことを繰り返してはならない」と力を込めた。



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