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《連載:茨城県内2024 10大ニュース》(10) 悠仁さま、筑波大入学へ

悠仁さまが推薦入試で合格した筑波大=つくば市天王台
悠仁さまが推薦入試で合格した筑波大=つくば市天王台


■生物学の研究深める

秋篠宮家の長男で筑波大付属高3年の悠仁さま(18)が12月11日、茨城県つくば市の筑波大生命環境学群生物学類に学校推薦で合格した。在学生たちは「ようこそ筑波大へ」と来年4月の入学を心待ちにしている。

宮内庁によると、昨年6月に高校の行事で同大を見学したのが志望するようになったきっかけ。昆虫など生物分野を専門的に学べる研究室があり、周辺の自然豊かな環境にも引かれて入学を希望するようになったという。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)で11月28、29日に英語と生物の小論文、面接の試験に臨み、12月11日に合格通知があった。秋篠宮ご夫妻は合格に安堵(あんど)された様子だったという。

悠仁さまは幼少期から昆虫に関心があり、トンボの観察を長く続けてきた。昨年、学術論文を研究者と共同で発表し、京都府京都市で8月に開かれた国際昆虫学会議にも私的に参加した。

筑波大は1872年に日本初の教員養成機関として東京で設立された師範学校を起源とし、「開かれた大学」を理念に掲げる。学生数は大学院生を含め約1万6722人(5月時点)。広さは東京ドーム55個分に相当する257ヘクタールと、一つのキャンパスとしては全国2番目の規模で、大学内の移動に自転車を利用する学生らも多い。

悠仁さまが学ぶ生物学類は「国内最大規模の生物学科」をうたい、1学年約80人に対し、教員数は約70人と指導体制が手厚い。菅平高原実験所(長野県)や下田臨海実験センター(静岡県)などの研究施設で野外実習もでき、英国のマンチェスター大生物科学部との間では交換留学制度も備えている。

生物学類1年の女子学生は学生生活について「高校生の頃から水棲プランクトンや菌類など、専門的なテーマで研究に取り組んできた学生が多い印象。実験も必ず週1回あって楽しい」と話す。2年生になると「分子細胞」「人間生物」など六つの分野の中から、興味のあるコースを選択することになる。「筑波大は研究室が多く、自分の学びができる。悠仁さまもご自身の研究をさらに深められるのでは」と語った。

通学方法は宮内庁が検討中だ。住まいのある赤坂御用地(東京都港区)からキャンパスまで、片道約1時間半の道のりとなる。仮に車で通学する場合、朝夕のラッシュ時の渋滞や実験が増える2年次以降の研究への影響などを心配する声もある。

3年生の女子学生は「5年前に完成した新しい宿舎が大学敷地内にあり、セキュリティーが厳重。もしかしたら悠仁さまが寮生活されるかも」と、今後の学生生活に関心を寄せた。



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