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いいもの素直に撮る 写真部門・水戸高等特別支援学校写真部

学校周辺の自然にカメラを向ける部員(益子拓哉部長撮影)=水戸市下大野町
学校周辺の自然にカメラを向ける部員(益子拓哉部長撮影)=水戸市下大野町


「おーい、ケムシいるよ」「大丈夫? ヘビがいるかも」。校舎沿いの道を歩きながら、こんな会話が交わされる。放課後、校外へ出ての撮影会はちょっとした「ピクニック気分」だ。

部員は全部で7人。部活は月〜木の4日間。同校は全県から生徒が集まるため寄宿舎があり、金曜日は実家へ戻るからだ。最初は“肩慣らし”撮影。校舎内でのテーマを1・2年生が撮り、3年生が助言することも。その後外に出て、自然を中心に自由撮影。時にはパソコン室で、撮影データの入力作業を行う。

赤崎幸映(37)、小田倉ともこ(30)、高島玲子(54)3顧問が活動を見守る。「自分がいいなと思うものに素直にレンズを向ける。和やかな雰囲気なのがいい」。緑に映えるクモの巣の水滴を切り取った作品「罠(わな)」が、県代表の一つに選ばれた清水直輝さん(2年)は「頑張っていい写真が撮れたと思う」と胸を張った。

写真は31日〜8月4日、仙台市のせんだいメディアテークで行われる。


【部長ひとこと】
■何枚も写す楽しさ 益子拓哉さん3年 
みんな写真が大好きで、何枚も何枚もシャッターを切ります。その中で「いいもの」は1、2枚だけですが、それでも撮影することが楽しい。清水直輝君の作品の素晴らしさは、クモの巣に付いた水たまりの輝き。それをたくさんの人たちに見てもらいたいです。



全国の高校文化部が、部活の成果を競い合い、発表し合う「全国高等学校総合文化祭」。41回目を迎える今年は、31日から8月4日までの5日間、宮城県仙台市を中心に同県内の10市町で行われる。勝敗を競う囲碁や、作品を展示する美術・工芸など23部門に、全国の高校生が集う文化部最大の祭典。本県から出場する文化部の活動を紹介する。

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