《新型コロナ》茨城県内、クラスター4カ所
新型コロナウイルスの感染者が茨城県内で初めて確認されてから、7日で3週間がたった。これまでに感染が確認されたのは、県外在住者7人を含めた15市町の71人(7日正午現在)で、4カ所のクラスター(感染者の集団)が把握されている。ただ、多くは県外や濃厚接触者からの感染で、県は「経路不明な感染拡大は見られず、コントロールはできている」としている。
県内で感染者が初めて確認されたのは3月17日で、これ以降ほぼ連日、新たな感染者の判明が続く。2日には2人の死亡も確認された。市町村別ではつくば市と神栖市がともに18人で最も多く、ともにクラスターの発生がその数を押し上げている状況だ。
これまでに把握されたクラスターは、筑波記念病院(つくば市)▽介護老人保健施設「アレーテル・つくば」(同)▽JAとりで総合医療センター(取手市)▽障害福祉サービス事業所「ハミングハウス」(神栖市)の4施設。このうち筑波記念病院について、大井川和彦知事は6日の会見で「経過観察期間が過ぎ、これ以上の感染拡大はないと考えている」と説明した。
県はつくば市や神栖市などに古河市も含めた計10市町を「感染拡大要注意市町村」とし、外出自粛を要請するなど感染拡大の封じ込めを急いでいる。