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大洗町長に国井氏 元町議、無投票で初当選

無投票で初当選し、万歳する国井豊氏(中央)=大洗町港中央
無投票で初当選し、万歳する国井豊氏(中央)=大洗町港中央


任期満了に伴う大洗町長選は8日告示され、新人で元町議の国井豊氏(55)=無所属=以外に立候補の届け出がなく、国井氏が無投票で初当選した。

国井氏はコロナ禍の中、現職の小谷隆亮氏(81)の引退表明を受け、5月に「持続可能な町として歩める環境づくりが必要だ」と出馬表明。「次の世代を引き継げる若い世代を育成していく。活動を活発にするにはトップが変わらなければ」と述べた。小中学校の英語教育など人材育成▽起業環境の充実・促進▽大洗サンビーチの再整備といった新しい観光のまちづくり-などを政策に掲げた。

自身が顧問を務め、町内の業界団体の若手有志で4月に結成した政治団体「大洗新時代・再起動の会」の推薦を受けて、世代交代を訴えてきた。

同日午後5時すぎ、町選管から無投票当選の連絡が入ると、同町港中央の大洗マリンタワー前広場で予定されていた出陣式は選挙結果報告会に切り替えられた。国会議員や県議、首長、支持者ら600人以上が駆け付ける中、会場からは拍手が沸き起こり、万歳三唱して当選を祝った。

国井氏は無投票での当選を踏まえ、「4年間は自らの闘いと位置付けた。人に寄り添い、思いをしっかりと受け止めた政治をしていく」と誓った。「夢を描けない社会環境になっている。小さな町で『不幸ゼロ』にするため、あらゆる手だてをもって施策展開していきたい」と意気込みを語った。

【国井豊(くにい・ゆたか)氏の略歴】県行政書士会長、日本ベトナム友好協会県連合会顧問。当選1回。元大洗町議会副議長。町議当選5回。明治大大学院修了。東光台。

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