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大洗町長選解説 世代交代、問われる手腕

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現職の引退で24年ぶりにトップが交代する大洗町長選は、国井豊氏が無投票で当選した。“世代交代”を訴え、町政のかじ取りを託された。

当初、7選を目指し現職が立候補を表明。出馬が有力視されていた国井氏との一騎打ちが予想されたが、現職の出馬取りやめで無投票になった。

国井氏は2012年の町長選で落選するも、その後の町長選を見据え後援会活動を継続。新型コロナウイルスの影響で選挙活動は制限されたが、町内の若手・中堅世代の事業者らの支持を集め足場を築いた。一時は対立候補の出馬もささやかれたものの、入念に活動してきた国井氏に断念せざる得なかったとみられる。

同町誕生から66年。これまでに3人が町長を務めてきた。安定した長期町政の一方、地域には変化を期待する声もあった。コロナ禍で観光振興が正念場を迎える中、国井氏は大洗サンビーチの再整備など滞在につながる新たな目玉作りも訴えた。

11年の東日本大震災に関する町の復興事業はほぼ完成した。しかし人口減対策や産業振興など、将来的な町の持続に向けて課題は多い。「大洗をもう一度、ゼロベースから考えたい」と話した国井氏。新たなリーダーが手腕を発揮できるか、注目が集まる。

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