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【22茨城県議選 検証】 (中) 《連載:22茨城県議選 検証》(中) 維新・ネット 新たな選択肢で風穴 統一選へ足掛かり

(左)初当選を決め、陣営関係者と喜ぶ宇野信子氏(中央)=11日、つくば市二の宮(右)選挙戦最終日、涙で訴える長田麻美氏=10日、牛久市牛久町
(左)初当選を決め、陣営関係者と喜ぶ宇野信子氏(中央)=11日、つくば市二の宮(右)選挙戦最終日、涙で訴える長田麻美氏=10日、牛久市牛久町


「牛久駅周辺は、昔はあんなに人が居たのに空洞化している」

茨城県議会で維新初の議席を獲得した牛久市区の長田麻美氏(41)。選挙戦最終日、マイク納めで涙ながらに地域への思いを訴えた。

「本気を感じた」と陣営関係者。9日間の選挙戦での急激な「成長」に目を見張った。その翌日、自民現職の一角を崩し、見事にトップ当選を果たした。

1カ月前から駅立ち。告示後は国会議員が続々と応援に入る中、選挙区をくまなく回り、党の看板政策「身を切る改革」や子育て支援、地域振興を訴えた。

古くからの住民が多い牛久駅周辺などの自民支持層を切り崩し、ひたち野うしく駅周辺など新興住宅地で浮動票を獲得する-。戦術通り展開し、旗の立て方にもこだわった。茨城維新の会代表の石井章氏が参謀を送り込んだ。

同市では、今夏の参院選で自民の半数に届く比例票を得ており、長田氏擁立につながった。新たな選択肢が生まれたことで、石井氏の後援会にとどまらず、自民現職を応援してきた若手経営者らにも支援の輪が拡大。自民が独占する同市区に風穴を開ける結果となった。

■「北関東以北」で初
市内の投票率が低迷し、組織力のある候補が有利になる中でのトップ当選に、石井氏は「風頼みではなかった」と指摘。陣営関係者も「牛久を変えたい気持ちがうねりとなり、自民支持層を崩した」と草の根選挙の成功を強調する。

来春の統一地方選の前哨戦と位置付ける中、北関東以北の道県議選で維新初の勝利。馬場伸幸党代表が掲げる「地方議員600人」の目標に向けても大きな1議席となった。

今後の議会活動については「是々非々の政治を貫く」と長田氏。統一選に向け、石井氏は「女性を中心に15人以上は出したい」と意気込む。

■生活者目線に支持
地域政党「つくば・市民ネットワーク」(ネット)も、つくば市区で初議席を獲得した。「こつこつとやってきたことを市民が見ていてくれた」。当選した宇野信子氏(57)が語る。

ネットは議会活動を基に、ボランティア100~200人が市政情報を定期配布。市民の声を聞き、政策に反映する活動を重ねてきた。2004年以降、延べ8人の市議を送り出している。今回、現市議4人もフル回転した。

選挙戦では、県政の情報公開をはじめ、子育て・教育と福祉の充実、東海第2原発再稼働の県民投票実現などを掲げた。同市二の宮の洞峰公園での県の整備計画については「計画の進め方の問題点を県議会で追及する」と意気込む。今回、立憲民主党の推薦を受けた。議会では「政策本位で連携していく」とする。

組織力のある国政政党を相手に、「普通の市民が行う政治」を訴え、新たな選択肢を示した。永井悦子代表は「茨城の地から広げていきたい」と活動と勢力の拡大に意欲を見せる。

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