【候補者走る ’25知事選】 (上) 《連載:候補者走る ’25茨城県知事選》(上) 大井川和彦氏(61) 無所属 現 「潜在力開花」へ継続を 人口減少の危機感あらわ

9月7日投開票の茨城県知事選は中盤戦に入った。猛暑が続く中で、県内各地域を走る現新3候補の1日を追った。(届け出順)
選挙戦が残り10日間となった28日、3回目の当選を目指す現職の大井川和彦氏(61)は石岡市やかすみがうら市、土浦市など県南地域を遊説の舞台に駆け巡った。
「人口減少をどう乗り越えるか、ずっと考えてきた。対策は待ったなしの状況にある」
この日は石岡市内のホテルから演説をスタート。地元住民や業界団体、支援者ら約200人が集まった会場でマイクを握った。開口一番、県政の課題として位置付ける人口減少への危機感をあらわにし、対策の重要性を強調した。
企業誘致の推進、農産物輸出の拡大、県民所得の向上…。2017年の知事就任以降、「挑戦」「スピード感」「選択と集中」を基本姿勢に取り組んできた8年間の実績を披露。「茨城の潜在力は大きい。挑戦する県政を進めてきたことで、開花させることができた」と、これまでの県政継続を訴えた。
21年の前回知事選では、コロナ禍による感染防止のため、ほとんどの街頭演説を中止した。今回は猛暑による聴衆への体調に配慮し、1日に実施する街頭演説の回数を抑え、半数近くをホテルやホールなど屋内施設に移した。
演説回数を減らした一方で、交流サイト(SNS)への動画投稿などを通した幅広い世代への呼びかけを強める。この日も遊説の合間に、レンコン畑に立ち寄り撮影を実施。地域の魅力を視聴者へ訴えるショート動画を制作し、近くSNSに掲載する。
夕方には土浦市役所前で街頭演説。つくばエクスプレス(TX)の土浦延伸に向けた取り組みや宿泊観光客の増加などに触れ、茨城県の経済力強化の重要性を熱く語った。
「茨城の底力を信じて挑戦する。次の4年間も飛躍するため、皆さんの力で押し上げてほしい」。応援に駆け付けた地元国会議員や県議らが見守る中、集まった市民ら一人一人と握手や記念撮影に応じながら支持を求めた。