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【検証 茨城2026衆院選】 (下) 《連載:検証 茨城2026衆院選》(下) 旋風直撃 追い上げ許す 無所属3氏、分かれた明暗

中村勇太氏、福島伸享氏、青山大和氏(上から反時計回り)
中村勇太氏、福島伸享氏、青山大和氏(上から反時計回り)


「もっと努力して、皆さんに恩返しをしたい。日本で一番努力できる政治家を目指す」。前回2024年に続き無所属で出馬し、再選を決めた茨城7区の中村勇太氏は8日夜、茨城県境町の選挙事務所で当選確実の報を受けると支援者と喜び合い抱負を語った。

陣営が勝因として口をそろえるのは、「日頃から地元をくまなく回っているから」。つじ立ち344回、報告会398回、街宣活動2万4000キロ。選挙中にアピールした初当選後の活動実績は、その言葉を物語る。自民関係者からも「地域で普段見かけるのは中村氏ばかり」との声も漏れた。

父・喜四郎氏から受け継いだ後援会の後押しを受け、バイクで地域を回る戦術を踏襲。街頭演説は161回、1回当たりの動員数は約40人に上った。陣営は「急な選挙でもこれだけの会場を押さえて人を集められるのは日頃の努力と後援会のおかげ」と胸を張る。

県内では中村氏に加え、1区の福島伸享氏、6区の青山大人氏の両前職が無所属で出馬、いずれも自民前職との激戦を繰り広げた。序盤の情勢ではいずれも「先行」か「接戦」。ただ、高市早苗首相の人気を背景に巻き起こった旋風は3人にも直撃した。対立候補の追い上げを許し、明暗が分かれた。

福島氏は300人超のボランティアによる「日本一の選対」とともに草の根運動で戦ったが、首相人気に「対抗する力がなかった」。選挙中に「逆風は感じられなかった」ものの、報道各社の情勢調査では終盤になるにつれ自民候補に差を詰められていた。

「候補者というより、高市ブームとの戦いだった」。陣営幹部は選挙戦を振り返り、実体の見えない相手と戦う厳しさを指摘した。

青山氏は、所属していた立憲民主が公明と結成した新党「中道改革連合」への合流を見送った。「数合わせの新党をつくるのは納得できない」と、無所属で4選を目指したが及ばなかった。

100を超える地区後援会や連合茨城の支援を受け、交流サイト(SNS)の発信も強化。「今まで以上に反応は良かった」と手応えを語ったが、「それ以上に、高市人気が上回った」と唇をかんだ。

こうした中、国民民主は5区の浅野哲氏が県内唯一の議席を死守した。県連の二川英俊幹事長は「『高市旋風』が吹き荒れる中、現状は維持した。御の字だ」と話す。

今回初めて同2区に新人を擁立したが、自民前職らの壁に阻まれた。県内の比例得票数は約12万票。前回選から2万6000票以上減った。さらなる党勢拡大に向け、二川幹事長は「複数の小選挙区で候補者を立て、地元活動を強化する」と力を込める。

自民に次ぐ4選挙区へ候補者を擁立した参政はいずれも議席には届かなかったが、比例北関東で50万票超を集め2議席を獲得。県連の飯塚美穂会長は「擁立は訴えを浸透させる意味があった」と強調。県議選などの地方選もにらみ「まだこれから」と先を見据えた。



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