次の記事:ラーメン店経営のメイホウ商事 破産手続き開始決定 負債1億1600万円

《キャンプを楽しもう》涸沼自然公園キャンプ場(茨城町)

まきを手に持つ管理人の小林修身さん。「困ったことがあれば手伝います」と話す=茨城町中石崎
まきを手に持つ管理人の小林修身さん。「困ったことがあれば手伝います」と話す=茨城町中石崎
芝生が広がるフリーサイト(茨城町提供)
芝生が広がるフリーサイト(茨城町提供)
昨年開かれたフェスの会場風景(県提供)
昨年開かれたフェスの会場風景(県提供)


■平たんで初心者も安心 四季折々の景色を堪能

関東唯一の汽水湖、涸沼。その北側湖畔に広がる涸沼自然公園内に、「涸沼自然公園キャンプ場」はある。北関東自動車道水戸南インターチェンジ(IC)から南に8分ほど車を走らせると、入り口を示す看板が見えた。

茨城町が運営。サイトは広大な芝生に自由にテントを張ることができる「テントサイト」、自動車1台を乗り入れることができる「オートサイト」の2種類だ。

テントサイトは従来のテントなら最大250張り、流行の大きめテントなら同200張り建てることができる。全面が平たんな芝生で、ペグも刺さりやすいため、テントやタープを張り慣れていない初心者も安心できる。熟練者が新しいテントなどを試し張りするのにも最適だ。区画がないフリーサイトで、好きな場所を自由に選べる。

オートサイトは約8×10メートルで56区画。全てAC電源付きで、1区画ごとに立ち木で自然に区切られている。区画内に駐車できるのは1台のみで、ほかに車がある場合は場内駐車場に止める。区画内に収まればテント、タープは何張り建てても良い。

管理人の小林修身さん(55)によると、テントサイトでは5家族が一緒にキャンプをすることもあるそうだ。オートサイトではテント内で映画を見たり、冬場はこたつで温まったりとAC電源を存分に生かした楽しみ方をする利用者が多いという。町商工観光課の小松陽人さん(42)は「平たんな地形で、子どもに目が届くのも安心だ」とファミリーキャンプへの適性をアピールする。

キャンプ場と公園の間を流れる若宮川には白鳥がすみ、運が良ければ夏場も子育ての様子などを観察できる。公園は人工の川が流れるせせらぎ広場や、今年4月に複合遊具を刷新したわいわい広場など子どもの遊び場がたくさんある。

園内には、春はソメイヨシノ、八重、大寒桜が楽しめる「さくらの丘」、夏は約1万株のアジサイが咲き誇る「あじさいの谷」がある。秋はそこかしこの広葉樹が色づき、冬は満天の星が広がる。昨年度から通年営業となり、宿泊しながら四季折々の景色を堪能できるようになった。

キャンプイベントも多数開催している。(第3土曜日掲載)

■インフォメーション

住所…茨城町中石崎2263/入場料…大人500円、子ども(5~15歳)200円/宿泊料…オートサイト5000円、テントサイト2000円。いずれも繁忙期はプラス1000円/日帰り…オート2500円、テント1000円/QRコードを読み取るだけでふるさと納税の寄付ができる「店舗型ふるさと納税」を導入/管理事務所営業時間は午前9時~午後5時。キャンプ場予約サイト「なっぷ」から。(電)029(293)7441。

《プラスオン》来月キャンプイベント

涸沼自然公園キャンプ場をメイン会場に、県は来月28、29の両日、キャンプイベント「イバラキ・キャンプ・オータム・フェスタ」を開催する。入場無料。

メイン会場では県産食材を使った食事や、アンコウつるし切りショーなどが楽しめる。キャンプ関連用品の専門店も出店。火おこし体験やツリークライミング、虫よけスプレーやオリジナルスパイス作りなどのワークショップも開かれる。

会場以外でも、県内21キャンプ場が県産食材などをセットにした特別な宿泊プランを提供する。予約は第1次が受け付け中、第2次が9月20日午後6時から受け付け。

県のポータルサイト「いばらきキャンプ」内の特設ページから詳細確認や予約ができる。



茨城の求人情報

全国・世界のニュース