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《連載:茨城・飛躍 2025》(1) サッカー選手 多田圭佑さん(22)

立正大からJ2水戸に加入する多田圭佑さん=埼玉県熊谷市の同大熊谷キャンパス
立正大からJ2水戸に加入する多田圭佑さん=埼玉県熊谷市の同大熊谷キャンパス


■プロ第一歩「走り得点」

サッカーJ2水戸ホーリーホックで今季、プロ生活の第一歩を踏み出す。幼少期から何度も観戦に足を運んできた場所。「自分にとって特別なクラブを、自分の得点で勝たせる」とJ1昇格にも熱い思いを持つ。

ゴールへの嗅覚は鋭い。「自分に最も求められているのは走る部分」とし、巧妙な間合いから味方との連携と裏抜けを得意とする。

昨季は関東大学リーグ2部で、開幕2戦目から3試合連続得点を挙げるなどコンスタントにゴールネットを揺らし計15得点。熾烈(しれつ)な得点王争いを制した。大学4年間で「積極的に足を振っていくことを覚え、磨いた」。地元クラブから舞い込んだオファーに、迷いなく加入を決めた。

兄の影響で幼稚園に通う頃からサッカーを始めた。坂本スポ少時代の2015年、笠松運動公園陸上競技場(当時)で行われたJ2開幕節・水戸-熊本の前座試合でピッチに立った経験がある。選手と入場するエスコートキッズも務めた。「地域と密接なクラブという印象があり、試合前の熱気が漂うピッチでプレーしたことは刺激になった」

26年間在籍し、昨季引退した同郷のGK本間幸司さんを「クラブの象徴のような存在」と仰ぐ。長いキャリアを持ちながら「(練習では)とにかくひた向きで一番熱量があった」。輝きを放つ選手の強さ、大きさを感じ取った。

「幸司さんのように名前を残す選手になりたい」。目標を定め、チームやファンに愛されるストライカーを目指す。


今年活躍が期待される茨城県関係の若者を紹介する。

■ただけいすけ
2002年茨城県日立市生まれ。坂本中-矢板中央高-立正大。175センチ、72キロ。昨季15得点は関東大学リーグ2部最多。



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