《いばらき紀行》笠間市 水田貫く特急
晴天の日、水が張られた水田がつくり出す“青い湖面”を、特急列車が滑る。笠間市南部にそびえる愛宕山(標高306メートル)。その頂からJR常磐線を見下ろすと、水田に青空が映り込み、まるで水上を線路が貫いているかのようだ。水稲の苗が植え付けられた田園地帯を、列車は薫風とともに疾走する。
山頂にある愛宕神社の友部靖雄総代長(72)は「ここからの眺めは私の自慢であり、例年多くの参拝者が感嘆の声を上げる。新型コロナウイルスが終息したら、絶景に見とれてほしい」と願う。(随時掲載)