《いばらき紀行》桜川市 麦の穂、黄金色
緩やかな丘を風が吹き抜けると“カサカサ”と麦の穂が揺れ、実りをたたえる音に包まれる。桜川市加茂部で小麦が黄金色に色づき、収穫期となる麦秋の季節を迎えている。
北には高峯や富谷山、南には加波山や雨引山などの山々が囲む同所。丘陵地に段々と広がる麦畑が夕日と共に燃えるような色に染まる。「丘の上から見る景色は、毎日見ていてもきれいだ」と生産者の武田良二さん(56)はにっこりと話した。
収穫はピンと伸びた穂が折れた頃合いに行われ、後には大豆の種がまかれる。