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【常総学院復活の春】 (2) 投手二枚看板の成長

関東大会準々決勝の木更津総合戦で好投するエース秋本(右)をベンチ前で迎える大川(左)=ZOZOマリンスタジアム、2020年10月27日
関東大会準々決勝の木更津総合戦で好投するエース秋本(右)をベンチ前で迎える大川(左)=ZOZOマリンスタジアム、2020年10月27日


秋季関東大会準優勝は、投手陣の成長なくしては成し遂げられなかっただろう。秋本璃空、大川慈英(ともに2年)の二枚看板は実戦を重ねる中で大きな自信をつけ、チームのテーマである「守備からリズムをつくる野球」を支えた。

エース秋本は、勝てば選抜大会出場が有力となる関東大会準々決勝の木更津総合(千葉)戦で先発し、8回を無失点に抑えた。試合前は「緊張してメンバーとも話せないくらいだった」。しかし、大一番で最高の結果を残した。「何を投げても打たれないという自信があり、試合に全て懸けられた」と振り返る。勝ち上がる中で「1人で背負わなくても打線が取り返してくれる」という仲間への信頼が生まれたことも好投の要因になった。島田直也監督(50)が茨城県大会1回戦の時に「ベンチで自信なさそうにしている」と語っていた姿はもうなかった。

大川は初先発だった県大会の準々決勝で初回にいきなり2点を失った。関東大会準々決勝でも最終回に登板して1失点。いずれも「緊張と焦りで(投球が)力任せになっていた」。

試合後に自分の投球を分析しようと動画で見返すと、周りからの掛け声に全く反応していないことに気付き、「次からは全部返事することにした」。すると周りが見えるようになり、投球に余裕もできた。そして関東大会準決勝の東海大甲府(山梨)戦。6回全てを打者3人で抑え、チームをコールド勝ちに導いた。

2人はそろって「投げるごとに良くなっていった」と成長を感じた様子。投球に磨きをかけ、大舞台を待ち望む。



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