《衆院選2026 激戦区を行く》茨城1区 前職2人、火花散らす 共産・参政、新人2人
衆院選が27日公示され、茨城県内小選挙区に立候補した23人が12日間の選挙戦に突入した。物価高、外国人共生などへの対応が注目される中、2月8日の投開票日に向けて激戦を繰り広げる選挙区の姿を追った。
【1区】(届け出順)
大内久美子 76 共産 新
川端絢美 42 参政 新
福島伸享 55 無所属前(4)
田所嘉徳 72 自民 前(5)
6度目の対決で火花を散らす無所属と自民の前職2人、共産のベテラン元県議と昨年の参院選で躍進した参政が擁立する新人2人の計4人が名乗りを上げ、1区は混戦必至の選挙戦に入った。
「安定した暮らしや平和を願う人は年齢を問わずたくさんいる」。水戸市を拠点にする共産新人の大内久美子氏(76)は、同市内のスーパー前で街頭演説し、買い物客らに呼びかけた。今回の選挙戦ではターゲットは絞らず、幅広い層に向けて発信。「『選挙で政治を変えよう』と思ってほしい」と願う。
課題は「短い期間でどれだけ支援の輪を広げられるか」。交流サイト(SNS)を活用した選挙運動が加速する中、「直接話して分かることも多い」と対話重視の姿勢を強調する。
特に反戦平和やジェンダー平等を強く訴え、比例でも躍進を狙う考え。31日には山添拓党政策委員長が駆け付け、支持拡大を図る。
「日本人らしい幸せな生活を取り戻そう」。参政新人の川端絢美氏(42)は、JR水戸駅と水戸市内のスーパー前で声を張り上げた。若者の地方定着を促す経済的支援や過度な外国人受け入れの規制などを柱に据え、「温かい地域社会を取り戻す」と訴える。
「50歳以下(の有権者)に絞れば戦える選挙」と陣営幹部。自信を裏付けるのが、参院議員、桜井祥子氏(41)が初当選した昨年の前回参院選。陣営独自の分析では、40代以下の各世代の得票率が候補者の中で最も高かった。桜井氏と同世代の川端氏の訴えも「同じ層に響く」と見込む。
街頭演説とSNS発信の相乗効果で、若者や子育て世代の共感の連鎖を狙う。
無所属前職の福島伸享氏(55)は、水戸市内の百貨店前にイメージカラーのオレンジ色のバイクで登場。今回の衆院選を巡る与野党の動きを批判し、前回衆院選で公約に掲げた選挙制度の抜本改革と企業団体献金の禁止の実現に向けた取り組みを強調。「令和の政治改革をこの手で行う」と力強く訴えると、大きな拍手が湧き起こった。
この日は選挙区内の4市1町を全て回り演説。熱のこもった言葉に、立ち止まって耳を傾ける県民らの姿も見られた。演説を終えると支援者らの元に駆け寄り、一人一人と笑顔で握手を交わした。盟友の山尾志桜里元衆院議員や県内外の地方議員らも応援に駆け付け、支持の浸透を図った。
「何としても選挙戦で勝ち上がる」。水戸市内でマイクを握った自民前職の田所嘉徳氏(72)は力を込めた。前回、前々回と選挙区で敗れており、陣営も「選挙区奪還」を掲げ、後援会組織をフル稼働して地盤固めに奔走する。
前回、1区の4市1町で勝利したのは地元の筑西市のみ。大票田の水戸市では約1万4千票差と大きく水をあけられた。筑西市でもわずか千数百票の僅差の勝利にとどまったことから、陣営は「地元の力を見せる時。初心に返って一丸で戦う」と結束を固める。同日夕、筑西市で街頭に立ち、高市政権で復興副大臣を務めた実績を示し「責任政党として全力で働く」と政権担当能力をアピールした。











