全方向からサル観察 日立・かみね動物園、北側エリア再整備へ 「猛獣舎」も:茨城新聞

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2020年9月21日(月)
全方向からサル観察 日立・かみね動物園、北側エリア再整備へ 「猛獣舎」も


【写真説明】
新ニホンザル舎の完成イメージ



開園から63年の歴史を持つ日立市宮田町5丁目の市かみね動物園は、ニホンザルが暮らす「サル山」などの北側エリアの再整備を進めている。タワー遊具を備える新ニホンザル舎は周辺360度から観察可能になり、11月下旬オープンを目指して工事中。さらにレッサーパンダ舎やライオンとトラを展示する「猛獣舎」も2022年夏にかけて続々と完成する予定だ。

かみね動物園は1957年に開園。ニホンザルやヤクシカなど4種7点の飼育でスタートした。67年に北側に拡張し、2年後にサル山と猛獣舎などが新設された。

両施設は完成から半世紀が経過し、老朽化が進行。サル山は内部の鉄骨が部分的に腐食し、壁面の一部が崩れるたびに職員が補修に当たった。猛獣舎は斜面を掘り込んだ形状のため、日当たりと風通しが悪く、来園者からも「夏は暑く、冬は寒くてかわいそう」などの声が寄せられていた。再整備によって飼育環境の向上も図る。

新ニホンザル舎は、サイ舎前のカバさん広場に移動。展示スペースの広さはやや狭くなるものの、中央部に高さ約7メートルのタワー遊具を設置。鉄骨にウッドデッキ6層を組み合わせた構造で、ニホンザルが上り下りして動き回れる。約100匹が飼育されており、生き生きと過ごせるように樹木や池も配置。獣舎を併設する。

来園者は展示スペースを囲む獣舎上のデッキや観覧スペース、園路からニホンザルの様子を360度観察できる。総事業費は約2億5500万円で11月下旬ごろのオープン予定だ。

サル山の跡地には、猛獣舎を整備する。アジア、アフリカ、メキシコから南米の各地域に生息する肉食動物の比較展示をテーマに、野生に近い環境を再現。現在のライオン4頭、トラ1頭に加え、新たにジャガーの飼育を目指す。今月末にも本格工事に着手する予定で、2022年夏ごろにオープンする見通しだ。

さらに、両施設の間に新レッサーパンダ舎を整備。屋内展示スペースを広げて遊具も配置するという。7月末に工事が始まり、来年春ごろにオープン予定。その近くにビーバー舎の整備も計画している。

生江信孝園長は「動物がより暮らしやすい環境をつくっていく必要がある。新しいエリアの姿を楽しみにしてほしい」と話している。




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