【センバツの「主役」 甲子園に挑む常総ナイン】 (6) 投手・伊藤地宏と捕手・柴田将太郎
■11 伊藤地宏 投手 打たせて取る技巧派
制球力に優れた技巧派左腕。精度の高い変化球を低めに集め、打たせて取る。中学時代には強豪・京葉ボーイズ(千葉)で全国優勝も経験した次期エース候補だ。
関東大会決勝で、初めて公式戦のマウンドに上がった。冷静に厳しいコースを突いた投球で高崎健康福祉大高崎(群馬)打線を3回1失点に封じ、「自信になった」と振り返る。
入学以来、先輩の秋本璃空と大川慈英が「手本のような存在」。投球面のほか、フィールディングや野手との連係も2人の姿を見て学んでいる。
現在はリリーフ起用が中心。「流れを切ったり、狙った打者を抑えたり、出番が来たときに役割をしっかり果たしたい」と万全な準備で臨む。
170センチ、70キロ。左投げ左打ち。千葉・久寺家中出身。2年。
■12 柴田将太郎 捕手 反省生かし一発狙う
チーム随一のパワーヒッター。捕手に加え、一塁や左翼も守る。
昨秋は2試合で4番に座り、県大会準々決勝の石岡一戦では、2点を追う1死一、三塁から中越えに同点の適時二塁打を放った。
しかし、大会を終えてみると11打数3安打。打席に入ると、緊張から「当てにいってしまって強いスイングができなかった」と反省した。
大会後は、「緊張を自覚して、その上でどう対応するかが大事」と、普段から試合当日のイメージを膨らませながら、打撃練習に励んでいる。
「一発を期待してもらっている。自分らしいバッティングを披露してチームに貢献したい」。甲子園でもその一振りに期待がかかる。
177センチ、92キロ。右投げ右打ち。埼玉・富士中出身。3年。
(学年は新学年)