【参院選茨城選挙区 候補者走る】 (届け出順=5) 《連載:2022参院選茨城選挙区 候補者走る》(届け出順=5) 加藤明良氏 54 自民・新 安心安全な日本築く
参院選は終盤戦を迎える。茨城選挙区の候補者を追う。
「安心安全な日本を私に築かせてほしい」。4日午後、茨城県龍ケ崎市内の商業施設前で、自民党新人の加藤明良氏(54)の訴えが響いた。ロシアによるウクライナ侵攻や物価高騰、コロナ禍を踏まえた、食やエネルギーの安全保障、外交政策。どの演説会場でも最も言葉に力が入る場面だ。
同党県連の候補者公募で現職の岡田広氏(75)の後継に決定。国会議員秘書を18年間務め、県議選(水戸市・城里町区)では3回全てトップ当選の経歴を誇るが、「水戸周辺以外の知名度はまだまだ」。1人でも多くの人に顔と名前を覚えてもらおうと奮闘する。
選挙戦後半。地元を離れ、県南西地域での遊説活動を続ける。この日最初は牛久市。「皆さんから悲痛な声が聞こえてくる」と語り、安全保障政策や豊かな教育の実現を訴えた。最後に「まだまだ知名度が足りない。お力添えをお願いしたい」と深々と頭を下げ、集まった聴衆一人一人を回った。続いて龍ケ崎市、河内町、利根町を巡り、思いを語って歩いた。
連日の街頭活動で日焼けした顔は、精悍(せいかん)さが増してきた。全44市町村を回る強行日程も疲れた顔は見せない。各地を一緒に回る県議仲間などが背中を支える。利根町での演説を終え、「残りわずか。必ず勝って皆さんに恩返しする」。陣営が掲げる「圧倒的勝利」へ気を引き締めた。
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