本県発「文化の風」 いばらき総文開幕
高校生の文化と芸術の祭典「第38回全国高等学校総合文化祭茨城大会(いばらき総文2014)」が27日、開幕した。つくば市竹園1丁目のつくばカピオで開かれた総合開会式で、生徒実行委員長の茨城高3年、須能理恵さんが「総文祭を通じて生まれた笑顔、交流が、未来(そら)まで続く道を歩んでいこう」と歓迎の言葉を述べた。式典には秋篠宮ご夫妻が出席された。大会期間中は、県内17市町村(会場外活動地含む)で高校生の作品発表や競技を実施、若者の文化が茨城から全国へ発信される。
大会は「文化部のインターハイ」と呼ばれ、本県開催は初めて。大会テーマは「創造の花を咲かせよ 聳(そび)える筑波嶺 吹きぬける文化の風」。文化庁、全国高等学校文化連盟、県などが主催。
開幕に当たり、秋篠宮さまは「多くの方々と出会えたことを大変うれしく思います」とあいさつされた。
大会会長の工藤良裕・全国高校文化連盟会長は「(大会で)多くの優れた作品に触れることは必ずや大きな心の財産になる」と高校生にエールを送り、橋本昌知事は「300万県民を代表して心から歓迎したい」と述べた。
大会は美術・工芸や吹奏楽、囲碁など規定19部門とアマチュア無線、ボランティアなど協賛4部門の計23部門を実施。演劇、日本音楽、郷土芸能の各部門はコンクール方式で行われ、上位入賞校・団体が、8月末に国立劇場で開かれる優秀校特別公演に出場する。
総合開会式では、高校生が本県の科学技術をクイズ形式でPRしたほか、海外招聘(しょうへい)校などによる交流ステージ、映像と吹奏楽などを織り交ぜた構成劇も上演された。式典後には、全国の高校生約2300人が市中心部をパレードし、大会開幕を華やかに告げた。
(大平賢二、写真は鹿嶋栄寿)
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