今野遼平さん(緑岡2年)準V 囲碁部門
囲碁部門は30日に県武道館で開幕。大会最終日の31日は5、6回戦が行われ、盤上で激しい闘いが繰り広げられた。
囲碁は、格子状に刻まれた361路の碁盤に、白と黒の陣地を築くゲーム。対局者同士が知識と洞察力を競い合い、最終的に広い陣地を確保した側が勝者となる。限られた時間の中で大局を把握し、相手との読み合いを制しなければ、勝利へたどり着けない。そんなゲームの奥深さが囲碁の魅力だ。
大会は、各都道府県の代表3人による団体戦と男女別の個人戦を、全6回戦のスイス式トーナメントに準じた形で行う(持ち時間40分)。1回戦をランダムに選択し、その後は1勝同士、1勝1敗同士など同じ(または準じた)成績を持つ選手と対戦しながらポイントを獲得する方式で、最終的に最も多いポイントを獲得した人が優勝となる。
県勢は緑岡、下妻一、水戸一、茗渓学園、土浦一、太田一、鉾田一の7校から計9人が出場。会場では、真剣な表情で碁盤を見詰めたり、敗戦後に頭を抱えたりする選手たちの姿が見られた。
本県の注目選手は、昨年のアマ名人戦で県代表となり、本大会で優勝候補に挙げられていた緑岡高2年、今野遼平さん(16)。
今野さんは、持ち前の守備重視のスタイルで3回戦まで全勝。しかし、4回戦は中盤の失着が終盤まで響いて惜敗し、3勝1敗の4位に順位を落とした。
全勝3人に1敗が12人の混戦となった最終日は、「気持ちを切り替えて臨んだ」という5回戦を危なげない試合運びで快勝し2位に浮上。続く6回戦も安定した実力を発揮し、2位の座を守り抜いた。
今野さんは「2位はびっくり。来年の総文祭ではさらに上を目指したい」と話した。
一方、女子団体戦に出場した下妻一高3年、飯山春佳さん(17)は「昨年の長崎大会より、対局者が強くて驚いた。今後も囲碁を続けていきたい」と笑顔を見せた。
(大平賢二)
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