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自信作、部誌で紹介 文芸部門

全国の高校生たちが作った文芸部誌が並ぶ=東海文化センター
全国の高校生たちが作った文芸部誌が並ぶ=東海文化センター


文芸部門は東海村船場の東海文化センターで、高校生が編集した「文芸部誌」や本県ゆかりの文学作家などの紹介文を展示している。部誌は高校生が手掛けた小説や随筆、短歌、俳句などの作品をまとめた冊子で、会場には各都道府県代表の35誌のほか、本県中央大会に出品した部誌も含め計約60誌が並ぶ。

本県代表の水戸二高の文芸部誌「瑞木」には、2013年5月に同部員9人が県北・県南ルートに分かれて散策した「文学散歩」や、名字研究家の高信幸男さんのインタビュー記事などを収録。同高2年の秋山玲奈さんは、笠間稲荷神社を訪れた際に詠んだ短歌「藤と藤 二人の貴婦人 からみあい フワリと笑う 風と戯れ」の一首を掲載した。

山形県代表の県立長井高は部誌「せきれい」を出展。小説や詩などの自信作を収録したほか、部員それぞれが詠んだ短歌を座談会形式で合評、話し合った様子などを盛り込んでいる。同高3年の大石なるみさん(17)は「先輩、後輩関係なく自由に意見を出し合い、文章の構成や内容のチェックをしている。確認作業は5回を目標に全員で行っている」と説明する。

本県中央大会出品作として出品した緑岡高の部誌「てふてふ」はメディア芸術研究部とのコラボ作品。同高3年の落合碧さん(18)はメディア芸術研究部員が描いた魔女の挿絵を基に感性を膨らませ、魔女と男の子を主人公にした一つの物語を完成させた。落合さんは「男の子は世の中に対する不満、疲労感などを抱えていたが、魔女を通して生きる目標などを見つけ、生きたいと思うようになった作品」と解説する。

会場では、本県ゆかりの作家として野口雨情、恩田陸さん、田口ランディさんなど8人の作品が紹介されている。

29日は「文学散歩」が行われ、県北コースは北茨城市の野口雨情生家・記念館、県西コースは常総市の長塚節生家・資料展示室などを巡る。(小室雅一)



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