投打の柱を担う〝二刀流〟明秀日立の猪俣駿太。投げてはエースとして丁寧な投球で試合をつくり、打っては中軸で勝負強さを発揮する。

昨秋は特に、粘り強い投球が関東大会初優勝の原動力になった。最速142キロの直球と切れのある変化球を低めに集め、凡打の山を築く。県大会準々決勝からは5試合連続の完投勝利。金沢成奉監督は「ピンチに強く、後半に強い。好投手の条件を兼ね備えている」と信頼を寄せる。

勤勉な性格が成長を加速させている。自分の体の状態や動かし方、ケアの方法を自ら学び、考えながらトレーニングを重ねてきた。

「どんな相手にも押されずに攻めの気持ちを出し、勝ちにこだわりたい」と活躍を誓う。

183センチ。83キロ。右投げ左打ち。福島・喜多方一中出身。3年。(学年は4月からの新学年)