「チームの士気を上げる声掛けはメンバーの中で一番力を入れている」。常に周りに目を向け明るく鼓舞し、ベンチの雰囲気づくりに徹する明秀日立の丹野匠人捕手。

だが、今のムードメーカーの役割に満足はしていない。昨秋の出場は、茨城県北地区予選と県大会3回戦で代打に立った2打席のみ。チームの勝ち上がりはうれしいかったが、悔しさも募った。

「春は必ず出てやる」。並々ならぬ思いで冬の練習に励んだ。持ち味とする力強い打撃のレベルは上がり、苦手意識があるタイミングの取り方も改善に努めてきた。

甲子園では代打起用が想定される。「1打席の中の1球で勝負を決める。『丹野がいたから勝てた』という試合を増やしていきたい」

179センチ、81キロ。右投げ右打ち。宮城・川崎中出身。3年。(学年は新学年)