バットコントロールが光る〝安打製造機〟。昨秋は要所でエンドランを決めるなど、チャンスメーカーとして働いた明秀日立の本坊匠左翼手。

打撃で心掛けているのは「基本のセンター返し」。無理に長打を狙わず、確実にミートすることが安打量産の秘訣(ひけつ)だ。

中学時代は軟式の部活動に所属。入部当初は硬式球の扱いに苦労した。それでも、金沢成奉監督からの丁寧な打撃指導を受けて、「フォームもきれいになったし、打球の速度と飛距離も伸びた」。

地元を離れ進学することに心細さがあったというが、今では「来てよかった」と笑顔で話す。甲子園では指揮官への恩返しを誓う。「チーム一丸で優勝を目指し、監督さんを日本一の男にしたい」

175センチ、78キロ。右投げ左打ち。兵庫・西脇南中出身。3年。(学年は新学年)