明秀日立の小久保快栄は三塁の守備位置につくと、深くお辞儀をして深呼吸する。どんな状況でも冷静にプレーするため、毎イニング欠かさず行うルーティンだ。

華麗な守備は金沢成奉監督のお墨付き。打球への素早い動きだしや、的確な指示で内野陣を引っ張る。打者や相手ベンチの動きを察知する観察眼も鋭い。

広角に打ち分ける打撃も魅力だ。冬から試し始めた新たな打撃フォームは、叔父である小久保裕紀(ソフトバンク2軍監督)を参考にしたもの。紅白戦で本塁打を放つなど、好感触だ。「一発で仕留める意識」で練習を重ね、開幕を待つ。

攻守のキーマンは「チームの勝利につながるプレーをしたい」と言葉に力を込める。

188センチ、79キロ。右投げ右打ち。和歌山・西和中出身。3年。(学年は新学年)