明秀日立の伊藤和也の定位置は「9番・捕手」。派手さはないが、場面に応じた堅実なプレーが光る。

切れ目のない打線を支えるつなぎ役だ。持ち味は巧みな小技としぶとい打撃。関東大会決勝は3打数2安打1犠打で全9得点中7点に絡み、役割を全うした。同点の七回裏2死二、三塁では、2球で追い込まれた後に「上位に回す意識」で放った当たりが、初優勝を決める殊勲打になった。

捕手としてはスローイングが武器。甲子園に向け、送球のスピードに磨きをかけてきた。「盗塁は全部刺せるようにしたい」と投手陣を支える覚悟は十分だ。

縁の下の力持ちは「一戦一戦、全力プレーで戦っていく」と謙虚に意気込みを語る。

175センチ、68キロ。右投げ右打ち。栃木・明治中出身。3年。(学年は4月からの新学年)