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《連載:茨城県議選 激戦ルポ》下妻市 選挙戦、02年以来 重鎮現職に新人挑む

有権者とグータッチをする候補者(右)=下妻市内
有権者とグータッチをする候補者(右)=下妻市内


(定数1、届け出順)
飯塚秋男 70 自現⑦
程塚智則 45 無新



過去4回無投票が続いた茨城県議選下妻市区は、現新一騎打ちの構図となった。組織が強固なベテラン現職に、県議選初挑戦の新人がどこまで食い込むかが焦点。2002年以来の選挙戦となり、市民に選択の機会が示された。30代以下は県議選投票が初めての有権者も多く、両陣営とも票の掘り起こしに力が入る。

大勢の支持者が集まった飯塚氏の出陣式。「今回は大変厳しい。長くやっているのと選挙は別。(県政の)停滞は許されない。何としても勝ち抜く」と危機感をあらわにした。

8期目を目指す飯塚氏は党県連副会長を務め、県議会で正副議長も経験した重鎮。支持者を前に30分以上も熱弁を振るい、実績と実行力をアピールした。陣営は、無投票が続いたことを踏まえ「20年のブランクは大きい。こちらも新人と同じ」と強調。後援会組織と多数の推薦団体を背景に一層の地盤固めを図る。

出陣式後、飯塚氏は選挙カーに乗り、市内各地で支持拡大に奔走した。

世代交代を訴える程塚氏は、対決姿勢を鮮明にしている。「(現職に)あと1期託すのか、新しい人に託すのか」と強調。陣営は「県議選にピンとこない人もいる。丁寧に話すのが大事だ」と判断し、浮動票獲得と投票率アップを狙う。

陣営スタッフは、程塚氏の同級生が中心。告示日の2日は事務所前で出発式に臨み、第一声で「若い政治家が下妻市のために活動する時期に来ている」と決意を示した。出陣式は土曜日の3日に程塚氏の地元で行う予定だ。

程塚氏は同級生の車上運動員と共に選挙カーで出発。街頭演説しながら市内をくまなく回った。



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