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《連載:茨城県議選 激戦ルポ》桜川市 ベテランと新人対決 市長や元国会議員後押し

候補者の演説に耳を傾ける人たち=桜川市内
候補者の演説に耳を傾ける人たち=桜川市内


(定数1、届け出順)
白田信夫 70 自現⑦
大山和則 56 無新
高橋満 77 無新

茨城県議選桜川市区は、自民党現職と無所属新人の選挙戦が熱を帯びている。4月に県西地域で初めて過疎地域に指定された同市。その地域振興策に関心が集まる中、激しい舌戦を繰り広げる。

「この桜川が良くなかったら、茨城も日本も良くならない」。白田氏は街頭演説会でこう力を込めた。大塚秀喜市長もマイクを握り、8選を目指すベテランへの支援を呼びかけた。

県議会最大会派・いばらき自民の議員会長を務める白田氏は、強力な後援会組織をフル稼働。地域活性化に大きく寄与するとして、桜川市真壁町山尾と石岡市上曽をつなぐ上曽トンネル(仮称)の重要性などを訴える。

女性票を掘り起こそうと、女性を中心とした県政報告会を開催。選挙期間中には、今井絵理子、片山さつき、山東昭子の各参院議員ら女性の応援弁士が続々と駆け付ける予定だ。

現職の壁に挑むのが、前市議の大山氏。草の根選挙を展開し、知名度向上に努めてきた。

市人口の約4割を占める岩瀬地区では、同地区を地盤とする後援会長、長谷川大紋元参院議員が支援を展開する。元岩瀬町長や前市長も後援会役員に名を連ねる。終盤は若者票の取り込みにも重きを置く。

出陣式では、大井川和彦知事のメッセージやツーショット写真を前面に押し出し、知事とのパイプをアピールした。大山氏は「多選阻止」と書かれた上着姿で登場し、過疎地域指定への危機感を示した上で「世代交代をここでしないと、もう交代する時がない」と訴えた。

高橋氏は消費税中止などを訴え、車で市内を回りながら支持を呼びかけている。



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