■低糖のあん、たっぷり

「来て笑顔、食べて笑顔」がコンセプト。食卓になじむ店の味を追求するとともに、気軽に足を運んでもらえる雰囲気づくりにも努めてきた。対面販売式の店内では、店主でパン職人の岡田友枝さん(47)自らが来店客を温かく迎えている。

生地が水分を含みやすいよう、寝かせる時間を長めに取り、しっとりもっちりした食感に仕上げるのが特徴だ。看板商品は厳選した低糖のこしあんがたっぷり入った「クルミこしあんクリームチーズ」(230円)。低糖のつぶあんを巻き込んで焼いた「あん食パン」(380円)や、市内のカレー屋とコラボした「ローズポークと蓮根のキーマカレーパン」(240円)も人気。

バレーボールの実業団選手だった頃、全国各地の遠征先でパン屋巡りをしたことが、仕事につながっている。店舗ごとの味の違いに気付き、興味を持ったのがきっかけだった。東京都内の専門学校でパン作りを学んだ後、現地のパン屋などで修業。結婚や出産を経て、子育てが一段落した2021年12月に店を構えた。

自ら焼いたパンを店で提供する夢をかなえた現在でも、「奥の深さや技術の難しさにはまっている」と岡田さん。作る人の個性が表れるパン作りへの興味は尽きない。

茨城県石岡市鹿(か)の子(こ)2の1の22
定休は8月から日、月、木曜
営業時間は午前11時～午後5時半(なくなり次第終了)
インスタグラムのアカウントは「rocune_bakery」
ロクネベーカリー