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《いばらき御朱印めぐり》龍ケ崎・龍泉寺 仏の教えを説く意匠

本堂の前で御朱印を手に語る秋田晃瑞副住職=龍ケ崎市下町
本堂の前で御朱印を手に語る秋田晃瑞副住職=龍ケ崎市下町
「本尊御影」(右)と「大悲殿」の御朱印
「本尊御影」(右)と「大悲殿」の御朱印


創建以来、身分や老若男女の別なく、広く信仰を集めているのが龍ケ崎市の龍泉寺(龍ケ崎観音)=秋田晃祥住職=だ。安産祈願の寺としても知られている。奇をてらわず、文字や線画をあしらった同寺の御朱印は、簡素な意匠と伝統にのっとったもので、仏の教えを説いている。

平安時代、淳和天皇在位(823〜833年)の頃、勅命により、弘法大師空海(774〜835年)が作ったとされる「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」を本尊に建立されたのが同寺の起こり。

その頃、京やその周辺諸国では難産に苦しむ人が多かった。淳和天皇はこの難事を除くことを空海に命じる。空海は自ら観音菩薩像を彫り上げ、危難を減じようと決意。一彫りごとに3度礼拝する「一刀三礼(いっとうさんらい)」をもって、観世音菩薩像を彫り上げる。以後、国中の女性は安産になったという。

それを聞き及んだ、栃木県の日光山を開山した勝道上人の高弟・蓮雪法印は、空海に願って観世音菩薩像を東国、龍ケ崎の地に安置して龍泉寺を建立した。本尊は厨子(ずし)に納められ、公開されることのない絶対秘仏として祭られている。

ブームとも言われる御朱印集めに関して、同寺の秋田晃瑞副住職は「それまでも一定のファンはいたが、新元号への変わり目が、御朱印を広く一般に知らしめる大きな節目になった。筆を持つ手が痛くなるほど書いた」と振り返る。

同寺の御朱印は3種類。本尊を写し取った「御影(みえい)」、慈悲の象徴観音菩薩の居場所を示す「大悲殿」、そして「月替わり限定」だ。月替わりは仏教に由来する語や、お経の文句をしたためたもの。「お参りした人たちが、もう一歩踏み込んでお寺や仏教に興味や関心を持ってもらうきっかけ、入り口になれば」と晃瑞副住職は語り、目の前でさらさらと御朱印を仕上げてみせた。

改元時ほどではないが、今も月間120〜130枚書くという。30〜40代の女性が多く、リピーターも珍しくない。県内はもちろん、東京、埼玉、栃木などからも来る。 

■メモ
アクセス:首都圏中央連絡自動車道(圏央道)阿見牛久ICより県道土浦竜ケ崎線を南下し、関東鉄道竜ケ崎線跨線(こせん)橋を越えて左折、同線竜ケ崎駅を過ぎて約1キロ、20〜25分。電車ではJR常磐線龍ケ崎市駅より関東鉄道竜ケ崎線に乗り換え、竜ケ崎駅より徒歩15分。
住所:龍ケ崎市下町2877の1
電話:0297(62)2373
受付時間:〜午後4時
御朱印:「大悲殿」300円、「本尊御影」「月替わり限定」500円(数に限りあり)。

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