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《いばらき御朱印めぐり》桜川市 雨引山楽法寺(雨引観音)

御朱印を手に雨引観音について説明する宇留野聖澄さん=桜川市本木
御朱印を手に雨引観音について説明する宇留野聖澄さん=桜川市本木
雨引観音の御朱印(左)と特別御朱印台紙
雨引観音の御朱印(左)と特別御朱印台紙
境内で放し飼いにされているクジャク
境内で放し飼いにされているクジャク
雨引観音
雨引観音


■期間限定の「三塔」印 アフターDCで特別台紙

茨城県桜川市本木の雨引山楽法寺(雨引観音)は、雨引山の中腹にあり、安産や子育ての寺として知られている。歴史的な建造物のほか、放し飼いのクジャクが来訪者を出迎える。10月5日から12月1日まで「茨城アフター・デスティネーション・キャンペーン(DC)」の企画として、「桜川三塔巡り」を実施している。雨引観音を含む3寺で期間限定の御朱印特別台紙を配布。寺務長の宇留野聖澄さん(75)は「茨城県にもこんなに素晴らしい建築物があることを知ってほしい」と話した。

創建は587年で、中国の梁(りょう)出身の法輪独守居士が開いた。本尊は延命観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)。730年ごろ、聖武天皇と光明皇后が安産を祈願したところ、霊験あらたかだったという。以来、安産・子育てをはじめ、息災延命、商売繁盛などに御利益のある寺として信仰を集めてきた。

境内には本堂や多宝塔のほか、仁王門、薬医門などの歴史的建築物が立地する。また、境内にはクジャクやアヒルが放し飼いになっており、穏やかな雰囲気を醸し出ている。

同山では現在、6羽のクジャクが放し飼いになっている。同山で餌を与えず、自然にいる虫や植物を食べているためか、羽の光沢が良い。クジャクを見ることが目的の参拝者もいるという。

開催中の「桜川三塔巡り」は、同市内にある雨引観音の多宝塔と、小山寺(富谷、富谷観音)の三重塔、椎尾山薬王院(真壁町椎尾、椎尾薬師)の三重塔を巡るイベント。その際には、同県日立市在住の切り絵作家、竹蓋年男さんの作品がデザインされた特別な御朱印の台紙が配布される。台紙には、三塔が描かれており、裏面に対応した寺の御朱印帳を貼ることができる。3寺の御朱印をそろえると、記念品がもらえる。

御朱印は中央に「延命観世音」、左に「雨引山」と墨書きする。右上には通常「坂東二十四番」の印を押印するが、キャンペーン期間中は「桜川三塔巡拝」の印に変更している。

寺務長の宇留野さんは「最初はスタンプラリーのような感覚で始めても良いと思う。多くの寺を巡っていくと、参拝に対する心構えも変わっていくのでは」と話す。

■メモ
アクセス:JR水戸線岩瀬駅から約7キロ、車で約12分。
住所:茨城県桜川市本木1
(電)0296(58)5009
受付時間:午前9時~午後5時
御朱印:500円。



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