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《いばらき御朱印めぐり》小美玉・素鵞神社 季節で異なる祭神画

素鵞神社の御朱印帳を手に拝殿の前で同社の由緒を語る木名瀬真大禰宜=小美玉市小川古城
素鵞神社の御朱印帳を手に拝殿の前で同社の由緒を語る木名瀬真大禰宜=小美玉市小川古城
スサノオノミコトを描いた祭神画御朱印
スサノオノミコトを描いた祭神画御朱印


小美玉市小川古城の素鵞(そが)神社は全国的にも珍しい「祭神画御朱印」と干支(えと)を描いた「神獣画御朱印」を頒布して人気を集めている。色鮮やかに描かれるのは祭神である「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」と「櫛稲田姫(くしいなだひめ)」(スサノオノミコトの妻)。ポーズや絵柄などが時期によって異なり、御朱印好きの心をくすぐること請け合いだ。

同神社の創建は1529年、神社近くを流れる園部川に流れ着いた神像を祭ったのが始まり。拝殿には見事な竜やこま犬の彫刻が施され、古社の趣十分。昨年は創建490年を迎えた。

話題を集める御朱印は2017年、「地元の子どもたちに神社に親しんでほしいと始めた」と同神社の木名瀬尚孝宮司はきっかけを話す。

「祭神画御朱印」を始めると、それまで1日数人だった参拝者が、平日でも30人を超え、週末には100人以上が詰めかけ、年間千人を超えるようになった。

「絵を描くのは子どもの時から好きだった」という宮司の次男、貴志権禰宜(ごんねぎ)がイラスト原画を描き、季節ごとにデザインを変えてきた。当初は一つ一つ手描きしていたが、参拝者の急増で間に合わなくなり、原画を複写したものに日付を入れる「書き置き」にした。

「神獣画御朱印」は墨痕鮮やかに描かれた精緻な絵柄が人気で、「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」「卯(う)」「午(うま)」がある。

長男の真大禰宜は「大きな神社ではないが、地域に根差した神社なりの『おもてなし』ができれば」と語る。

同社では茨城空港近くの「百里神社」の御朱印も出している。こちらは戦闘機をあしらい、自衛隊員や航空ファンも多く訪れるという。

真大禰宜は「御朱印はお参りしましたという証し。きちんと参拝し、神道や神社への理解を深めていただければ」と話す。

■メモ
アクセス:常磐道石岡ICから国道355号を行方市方面へ進み、田木谷交差点を左折、県道59号横町交差点を右折、県道8号をへて旧小川小の隣。
住所:小美玉市小川古城1658の1
電話:0299(58)0846
受付時間:午前10時〜午後4時
御朱印:「祭神画御朱印」「神獣画御朱印」(1000円)のほか、周辺の百里神社、耳守神社、夜刀神社、大宮神社の御朱印も授与。



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