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《食いこ》POTATO’S CAFE craftfries(茨城・つくば市)

こだわりの詰まったフライドポテトを手に笑顔を見せる店長の青木陽一さん=つくば市松代
こだわりの詰まったフライドポテトを手に笑顔を見せる店長の青木陽一さん=つくば市松代
人気の「チェダープーティン」(手前左)と「サワークリームオニオン」(同右)など
人気の「チェダープーティン」(手前左)と「サワークリームオニオン」(同右)など
「POTATO’S CAFE」の看板が目印の外観
「POTATO’S CAFE」の看板が目印の外観


■ジャガイモの魅力を凝縮

茨城県つくば市松代の「POTATO’S CAFE craftfries(ポテトカフェクラフトフライス)」は、ジャガイモのおいしさを最大限引き出したフライドポテトを提供している。フライドポテトに向いた品種を厳選し、アメリカやカナダなど各国の味をそろえた。店長の青木陽一さん(61)は「世界の食べ方や品種ごとに異なる味の魅力を知ってもらいたい」とにこやかに話す。

店で取り扱うジャガイモは、むちっとした食感の「北海こがね」をはじめ、ほくっとした味わいの「メークイン」、紫色の断面が独特な「シャドークイーン」など多彩。材料は自家農園で栽培するほか、北海道産を取り寄せる。

お薦め商品はニンニクやローズマリー、塩で味付けした「スナックポテト」。外はザクッと、中はしっとり濃厚で、ジャガイモ本来の味を堪能できる。おいしさを引き出す最大の秘訣(ひけつ)は、イギリスで考案された調理法「トリプルクック」の導入だ。ジャガイモをゆでて冷ました後、低温でじっくり、高温でからりと2度揚げする。手間はかかるが、ゆでる工程を行うことにより油の吸収率を約半分に抑え、カロリーも抑えられるという。独自に研究を重ね、調理温度や時間を細かく調整するなど工夫を凝らしている。

スナックポテトに各国の味付けを加えた商品もそろう。カナダ発祥でグレービーソースとチェダーチーズがかかった「チェダープーティン」や、自家製サワークリームをのせたアメリカ風の「サワークリームオニオン」が人気。ハンバーガーや自家製のレモンスカッシュなどのセット商品も充実している。

青木さんは、海外で料理人として腕を振るった経験を持つ。現地のマーケット文化に触れ、地産地消への思いを深めた。帰国後、自身でも地産地消の実践に向け、農園でジャガイモの栽培に取り組み、出店に当たっては幅広い年代に人気のフライドポテトの商品化を決めた。

現在、自家農園で6種類を作付けし、収穫したジャガイモは夏ごろに店で使う予定。青木さんは「フライドポテトを通して、ジャガイモにもっと親しみを感じてもらいたい」と願う。

■お出かけ情報
▽茨城県つくば市松代2の7の1 パークサイドマリッチ103
▽営業時間は午前11時半~午後8時(土日祝は午前11時から)
▽定休日は第1火・水曜、翌毎週月・火曜(不定休あり)
▽(電)080(9869)5784
▽インスタグラムのアカウントはpotatocafe_craftfries



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