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《食いこ》M and C

キッチンカーから笑顔で客を迎える国井舞さん(左)と飯島千晴さん=つくば市学園南
キッチンカーから笑顔で客を迎える国井舞さん(左)と飯島千晴さん=つくば市学園南
小美玉市産の牛乳を使ったミルク(中央)など味の種類は豊富
小美玉市産の牛乳を使ったミルク(中央)など味の種類は豊富
本場にならい三角形に盛り付けていく
本場にならい三角形に盛り付けていく


■ジェラート 味と形を追求

キッチンカー「M and C(エムアンドシー)」は、ジェラートが描かれた青いタペストリーが目印。茨城県小美玉市出身の同級生コンビ、国井舞さん(35)と飯島千晴さん(36)が県内各地のイベントに出店し、こだわりのジェラートを販売している。

ジェラートは、シングル500円~、ダブル600円~。本場イタリアにならった三角形の盛り付けは、ディッシャーで丸く盛るよりも手間がかかるものの、「ジェラートといえばこの形」という国井さんのこだわりだ。ヘラを巧みに操り、カップにたっぷりと盛り付けていく。

一番人気の「ミルク」は30回以上の試作を重ね、現在も改良を続ける自信作。小美玉市産の牛乳を使い、濃厚な甘みが口いっぱいに広がる。ジェラート特有のさっぱりとした後味で、暑い夏にぴったりのひと品だ。

このほか、同県鉾田市産クインシーメロンをふんだんに使った「メロンソルベ」、女性人気が高い「黒ごま」など、フレーバーは20種類以上。イベントごとに6種類が提供されるため、どんな味に出合えるかはお楽しみだ。

平日は会社員として働く2人。副業で何かできないかと話す中で、飯島さんがキッチンカーを提案した。「たくさんの人と出会いたい。小美玉には、牧場もおいしい果物もある」との思いから、地元の食材を使ったジェラートを販売することに決めた。

2023年4月にオープン。土日を中心にイベントやマルシェに参加する。ジェラートのキッチンカーは珍しいこと、新型コロナ感染症の5類移行で人出が増えたことも追い風になった。

行動力があり引っ張っていく飯島さん、慎重派で冷静な視点を持つ国井さんと、2人の性格は反対。飯島さんは「1人ではやろうともしなかった。2人だからできた」、国井さんは「不安もあったが、『私はあなたとなら大丈夫』の言葉で勇気づけられ、やってこられた」と振り返る。

2号車や店舗など構想を広げるが、今の目標は県外出店という。「茨城を飛び出して、もっと多くの人に小美玉のことを知ってほしい」。気さくな2人が声をそろえる。

■お出かけ情報
M and C 7月の出店情報
▽7日「POLYNESIA HO'OLAULE'A」
場所:日立新都市広場(日立市幸町)
▽20、21日「小川祇園祭」
場所:ウエダデンキ本店駐車場(小美玉市小川)
そのほか、県内各地で出店予定。

最新情報はインスタグラム「M and C(m.and.c_cateringcar)」に掲載。



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