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《食いこ》みほーすふぁーむカフェ(茨城・美浦村)

専用の金型を使い「蹄鉄やき」を焼き上げる小川博樹さん=美浦村宮地
専用の金型を使い「蹄鉄やき」を焼き上げる小川博樹さん=美浦村宮地
カフェは7月にリニューアルオープン
カフェは7月にリニューアルオープン
実際に競走馬が使った蹄鉄などの競馬グッズが販売・展示されている
実際に競走馬が使った蹄鉄などの競馬グッズが販売・展示されている


■蹄鉄模したワッフル4種

競走馬の鍛錬や調教を実施しているJRA美浦トレーニング・センター(美浦トレセン)がある茨城県美浦村。地域産品直売所「みほーすふぁーむ」(同村宮地)内のカフェが村の新たな名物を目指そうと売り出しているのが、馬のひづめに装着する蹄鉄(ていてつ)を模した「蹄鉄やき」だ。

定番のプレーンに加え、粒あん、カスタード、チーズの計4種類(各税込み500円)を提供し、蹄鉄とほぼ同じ大きさのワッフル生地には「MIHO(美浦)」のロゴも刻んだ。持ち帰り可能な「冷やし」のほか、現在は期間限定でレモンクリーム味も販売している。

蹄鉄やきはこれまでも販売されていたが、同村の地域おこし協力隊員を務める小川博樹さん(50)やカフェ運営スタッフらが5月から、試行錯誤を重ねて商品をリニューアル。粒あんとカスタードは村内の個人や菓子店から仕入れており、地産地消にもこだわった。

U字型が特徴の商品は、もちもちとした食感と程よい甘みが食欲を誘う。一つでも十分なボリュームだが、今後は食べ比べもできるよう「もっと食べやすい大きさで作れれば」と小川さん。

これまでカフェ外ではお目にかかれなかった蹄鉄やきを知ってもらおうと、今月からは、美浦トレセンが毎月第2水曜に実施する「ターフプラザの早朝開放」に合わせ、出張販売にも乗り出した。9月23日には、競馬ファンや村民らが毎年5万人が集まるという「UMAフェスタ」でも商品販売を計画中だ。

カフェがある直売所では、美浦トレセンを拠点にしていたGⅠ馬のグッズや競走馬が装着していた本物の蹄鉄、Tシャツなども販売。競馬ファンにはたまらない場所となっている。カフェでは、人気アニメ「ウマ娘」の声優が一日店長を務めたこともある。

食を通した地域振興に取り組む小川さんは「風景はきれいでおいしいものも多いのに、もったいないと思った。美浦村はとても魅力的で、潜在力が高い」と語る。馬の堆肥を使った農産物やホースセラピーなど「楽しいがいっぱい詰まった村」で、蹄鉄やきを村の代表的な土産品へ成長させるのが一番の目標という。

■お出かけ情報
▽茨城県美浦村宮地1211の2
▽営業時間は午前10時~午後4時(ラストオーダー同3時半)
▽水、木曜定休
▽インスタグラムのアカウントはmihorsefarm_cafe



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