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《食いこ》芋やす本店(茨城・土浦市)

15種類前後の芋スイーツが楽しめる「芋やす」。店長の野口絵美さんが出迎える=土浦市沖新田
15種類前後の芋スイーツが楽しめる「芋やす」。店長の野口絵美さんが出迎える=土浦市沖新田
ねっとりとした口当たりやほくほくした食感などの焼き芋を販売している
ねっとりとした口当たりやほくほくした食感などの焼き芋を販売している
和の雰囲気が漂う店舗の外観
和の雰囲気が漂う店舗の外観
芋やす本店
芋やす本店


■焼き芋専門 甘み最大限に

JR荒川沖駅から車で5分、旧水戸街道沿いにある茨城県土浦市沖新田の焼き芋専門店「芋やす」本店は、焼き芋を使った大学芋やサンドイッチ、かき氷などのスイーツを提供する。店長の野口絵美さん(49)は「焼き芋のおいしさをいろいろな形で届けたい」と目を輝かせる。

経営するのは「ROOTS(ルーツ)」(同市)。同社の鴻巣泰央(やすひろ)社長は2005年から同県土浦、つくば両市を中心に、焼き芋の移動販売やイベント出店をしていた。19年8月に本店を開き、21年5月には東京・浅草で2店目を構えた。

焼くことで甘みを最大限に引き出したサツマイモを使い、15種類前後のスイーツを提供する。一押しは芋蜜入りの特製たれをかけた「大学焼き芋」と、食パンに生クリームと焼き芋を挟んだ「焼き芋サンド」。パンの隅々までぎっしり詰まった芋は口に含んだ瞬間にすーっと溶けてなくなる。野口さんは「軽やかな口当たりになるようにクリームの配合も考えた」と話す。

かき氷の「芋づくし」も、名前に負けていない。芋ペーストと生クリームをあえたソース、ミルクベースの芋蜜シロップをかけ、その上に紫芋のモンブランをトッピング。かき氷は全8種類で、芋づくしや宇治抹茶など3種は通年販売。このほか、芋蜜生キャラメルやスイートポテト、塩味を足した「焼き芋ステーキ」など多様な商品がそろう。冷凍焼き芋など一部の商品は全国発送に対応している。

県産サツマイモを中心に、旬の品種を常時6~7種類用意する。ねっとり食感で強烈な甘みの「ベにはるか」やしっとりとした舌触りの「シルクスイート」、素朴な味わいでホクホクとした口当たりの「ゆきこまち」などで、夏季は冷やすことで甘みとやわらかさをより強く感じられる「冷やし焼き芋」もお勧めだ。

基本的に、収穫後一定期間寝かせることで甘みを引き出す。芋蜜を引き出したり、反対に中に閉じ込めたりと品種や収穫時期などに合わせて、焼き方を調整する。

野口さんは「まだ芋の可能性を追求している途中。お客さんに飽きられないように新メニューを出していきたい」と意気込む。

■お出かけ情報
▽茨城県土浦市沖新田1
▽営業時間は正午~午後6時半
▽月曜定休、祝日の場合は翌火曜
▽(電)029(846)0240
▽インスタグラムのアカウントはimoyasu2005



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