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《食いこ》ROMII DONUT STORE(茨城・大洗町)

ドーナツを手に笑顔を見せる川端俊章さん。ショーケースには商品がずらりと並ぶ=大洗町和銅
ドーナツを手に笑顔を見せる川端俊章さん。ショーケースには商品がずらりと並ぶ=大洗町和銅
人気の「オールドファッション チョコレート」(手前)など
人気の「オールドファッション チョコレート」(手前)など
ドーナツを持った女の子「ロミーちゃん」のロゴが目印
ドーナツを持った女の子「ロミーちゃん」のロゴが目印


■手作りの素朴な味わい

茨城県大洗町のドーナツ専門店「ROMII DONUT STORE(ロミードーナツストア)」は、ドーナツの穴をのぞく女の子「ロミーちゃん」が目印。店内のショーケースには、揚げたてのオールドファッションやつやつやした紫のグレーズが目を引くドーナツなど、心躍る商品が並ぶ。

同店の商品は「素朴でオーソドックスなドーナツ」。国産バターと同県ひたちなか市内の養鶏場で採れた卵を使用し、毎日手作りする。シンプルな味わいが幅広い世代に人気で、取材に訪れた日は家族連れや学生など老若男女が次々に訪れていた。

オールドファッションはざくざくとした食感で、口いっぱいに広がる香ばしさが癖になる。「チョコレート」と「キャラメル」が人気商品だ。対して、しっとりと食べ応えある生地を使ったドーナツは、シュガーやシナモン、ストロベリーなどさまざまな種類がそろい、選ぶ楽しみもある。「『普通においしい』ことが一番のこだわりだと思う。お客さんの目線に立ち、気持ちよく買って帰ってもらう。それが難しい」と代表の川端俊章さん(51)はほほ笑む。

川端さんは大阪府出身。趣味のサーフィンで訪れた同町の自然や人の温かさに引かれ、「気がついたら移住していた」と振り返る。「やりたいことをやる」が信条で、東日本大震災を経験し、自分の好きなことや家族を優先しようと一念発起。キッチンカーでクレープの販売を始めた。

コロナ禍で出店機会が減ったことで、店舗を持とうと決意。「敷居が高くない、日常の近くにある食べ物」ドーナツを商品に選び、2021年に店を開いた。ドーナツ作りは初めてで、開店前にはパン屋や菓子屋を営む友人たちからほぼ毎日アドバイスをもらい、改良を重ねたという。

「爆発力はなくても、1年ずつ確実に認知度を上げていきたい」。同店のドーナツを食べて育った子どもが親になり、子どもを連れて買いに来る-。そんなサイクルが理想だ。「このあたりには大洗も那珂湊も、海浜公園もある。遊んだ帰りにデザート的な感覚で立ち寄ってもらえたら」と呼びかける。

■お出かけ情報
▽茨城県大洗町和銅18の7
▽営業時間は午前10時半~午後6時半
▽毎週木曜、第1、3水曜定休
▽(電)029(212)6707
▽インスタグラムのアカウントはromii_donut_store



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