次の記事:《広角レンズ》「記名式ごみ袋」見直しへ 採用の茨城県内10市 個人情報保護、揺れる運用 

《食いこ》畑のGOCHISO(茨城・水戸市)

開放的な空間で旬の野菜をふんだんに使った料理が楽しめる。オーナーは江原甫さん=水戸市米沢町
開放的な空間で旬の野菜をふんだんに使った料理が楽しめる。オーナーは江原甫さん=水戸市米沢町
モモを半分使った「モモのブラマンジェ」
モモを半分使った「モモのブラマンジェ」
自然のぬくもりが感じられる外観
自然のぬくもりが感じられる外観


■新鮮野菜で旬を味わう

茨城県水戸市米沢町のカフェ「畑のGOCHISO」は、旬の野菜をふんだんに取り入れた料理を提供している。テーブルに並ぶ野菜はみずみずしく、彩りも鮮やか。そんな「ごちそう」を求め、女性を中心に連日多くの客が訪れる。オーナーの江原甫(はじめ)さん(43)は「できるだけ県内産の野菜を使っている。一番、おいしい状態で出したい」と話し、厨房(ちゅうぼう)で腕を振るう。

野菜は同県常陸大宮市や同県鉾田市の農家などから仕入れるほか、店に隣接する自家農園で父の孝さんが数種類を栽培。季節に応じて、店ではレンコンやズッキーニなど約20種類を使う。

お薦めはランチで出す「季節のプレート」と「ランチセット」。プレートのメイン料理は、ブランド豚「美明豚(びめいとん)」100%のひき肉を使ったレンコン入りのハンバーグ。ランチセットはパスタを提供し、ともに野菜たっぷりのサラダやスープが付く。

メニューには、減塩対応の「ミラノ風カツレツ」と「カジキマグロのオニオンジンジャーソテー」も。生活習慣病の予防に向けた県の事業「いばらき美味(おい)しおスタイル」の指定店(第1号店)となっている。

デザートも手作り。「モモのブラマンジェ」は、紅茶のクリームの上にプリンのような食感のブランマンジェを重ね、さらに白ワインやグラニュー糖で煮込んだモモを載せた。ブルーベリーのレアチーズとタルトは、セットでコーヒーや紅茶などと一緒に楽しめる。

店は2013年10月にオープン。江原さんと野菜ソムリエの資格を持つ母、典子さんが立ち上げ、設計は妹の悠子さんが担った。中庭を構えたコの字型の店内には、一面にガラスを配した大きな窓から柔らかな光が差し込む。「ゆっくりくつろいでもらいたい」と江原さん。料理とともに、居心地の良さが客を引き寄せている。

新鮮な野菜と手作りへのこだわりは、全てが「おいしさ」への追求。秋に開業12周年を迎える中、江原さんは「ここまでがむしゃらにやってきた。旬の野菜は時季によって変わる。おいしい野菜を味わいに来てくれればうれしい」と笑顔で話した。

■お出かけ情報
▽茨城県水戸市米沢町280
▽ランチ午前11時~午後3時、ディナー同6~9時(金、土曜のみ)
▽定休日は火、第1水曜
▽(電)029(357)0815
▽ホームページはhttps://hatakenogochiso.com



関連記事

茨城の求人情報