《食いこ》ランチ&カフェ陶之助プラス(茨城・笠間市)
■新鮮食材の逸品 笠間焼で
茨城県笠間市笠間の「ランチ&カフェ陶之助プラス」は、国道50号沿いの交差点の角に店を構える。ケーキセットを含めた4種類あるランチが店の看板メニュー。食材の良さを生かした手作りの味を求めてのリピーターが多く、代表の高瀬清栄さん(65)は「おかげさまで十数年続けている。同県水戸市やつくば市、さらに群馬県から来る方もいてありがたい」と話す。
陶之助プラスは2009年12月にオープン。ギャラリーを全面改修した店内は、高さ8メートルに及ぶ吹き抜けが特徴。テーブルや間仕切りなどは高瀬さんの手作りで、客席もゆったり。くつろぎの空間で、新鮮な食材を使った料理を提供している。
セットメニューのランチは4種類。国産豚バラ肉を使った自家製チャーシューの「あぶりチャーシュー丼」、笠間特産の自然薯(じねんじょ)をすりおろした「特製とろろ丼」、数種のスパイスをブレンドし野菜や果物でとろみを付けた「スパイシーチキンカレー」、具だくさんの野菜のスープとエビトーストがセットの「野菜たっぷりのスープ」から選ぶ。全てプチデザートとドリンクなどが付き食べ応え十分。
自家製ケーキも自慢のメニューで、「バナナとクルミのクランブルケーキ」や「ガトーショコラ」、卵黄のみで作った濃厚な「陶之助+のプリン」が食せる。厳選した豆を使用して丁寧に入れるドリップコーヒーもお薦めだ。
料理の仕込みは清栄さん、調理は妻の美記子さん(59)が担う。コメは笠間のコシヒカリを使うなど地元の新鮮な食材を多く利用する。清栄さんは「ドレッシングやたれ、ソースも全て作っている」というこだわりだ。
清栄さんは笠間で代々続く窯元で、陶芸家の顔を持つ。食器は自身が作陶したものだけでなく、さまざまな形の笠間焼の器を使用。手の込んだ料理が一段と映える。隣接してギャラリーがあり、店で使用する一部の食器と手洗いボウルを展示、販売している。
食材本来の味を存分に生かした逸品が長年愛され、幅広い年代が訪れる。清栄さんは「皆さんここの料理を目的に来てくれる。もっと喜んでもらえるように、やり続けたい」と笑顔で語った。
■お出かけ情報
▽茨城県笠間市笠間4036
▽営業時間は午前11時半~午後4時(土日祝は同5時まで)
▽定休日は金曜、第1・第3木曜(祝日の場合営業)
▽(電)0296(73)0577
▽ホームページアドレスはhttps://www.tounosuke.com
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