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《連載:’22年茨城県議選 選挙区情勢》日立市 保守分裂で混戦へ

村本修司氏、斎藤英彰氏、高安博明氏、福地源一郎氏、瀬谷幸伸氏(上左から)
村本修司氏、斎藤英彰氏、高安博明氏、福地源一郎氏、瀬谷幸伸氏(上左から)


■日立市(定数4)
村本修司 55 公現①
斎藤英彰 62 国現③
高安博明 57 国現①
福地源一郎 74 無現⑤
瀬谷幸伸 46 無新

4議席を巡り5人が立候補を予定している。自民は現職が不在の「空白区」を解消するため前市議の新人を推薦。昨年離党したベテランも出馬の意向を示し、保守分裂の構図が見込まれる。これに公明と国民民主両党の現職3人が加わり、混戦模様だ。擁立を見送る方向の共産票の行方も焦点となる。

公明の村本氏は、支持母体・創価学会の組織票を固めつつ、初当選以来続けてきた早朝の駅立ちも精力的にこなす。11日の集会には党幹部も応援に駆け付ける予定で、高齢者に優しいケアコンパクトシティーの実現などを訴える。

国民の斎藤氏は、出身の日立製作所労組大みか支部や日立GLS労組多賀支部など支援組織への活動報告を展開。前回4番目の得票数だったことから「これまでとはレベルが違う厳しい戦い」と気を引き締め、支持を訴える。

同じく国民の高安氏も、出身の日立労組日立国分支部や日立金属労組などを中心に組織固めに余念がない。組合員の減少や支援組織の構図が一部変わったことから危機感は強く、事業所前や駅前に立ち、個人票の上積みも狙う。

福地氏は昨夏、県の産業廃棄物最終処分場に関わる県議会での請願審査を巡り自民党を離党。当選5回の知名度を生かし無所属で挑む。副議長や予算特別委員長などの要職を務めた実績を強調し、「県北再生」を訴える。

自民が推薦する瀬谷氏は、石川昭政衆院議員の元秘書。市議2期目途中の今春に出馬を表明した。福地陣営を意識し「世代交代」を前面に打ち出している。保守系市議の応援を得て浸透を図り、無党派層へのアピールも続ける。

共産は統一地方選に専念するため擁立を見送り、自主投票の公算が大きい。

立候補予定者の名簿は敬称略。衆院勢力、現元新、当選回数、50音の順。年齢は掲載日現在。丸数字は当選回数。



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